CompassPoint (コンパスポイント) ~若手社会人の情熱の魔法瓶~

What we do 活動内容

CP27



コンパスポイントの第27回が2月27日(日)@JICA地球ひろばで開催されました。

今回はゲストを迎えるのではなく、本格的に事業立ち上げを計画している
CP代表の大地くん、そしてCPメンバーのゆかちゃんを中心としたメンバーが事業プランを発表し、
それをみんなでボコボコにしようという、コンパスポイントらしい、温かくて熱い会でした!

事業立ち上げメンバーの想い

まず、メンバーたちがなぜ事業立ち上げに踏み切ったのか、また、
なぜ事業立ち上げに協力しようと思ったのか、それぞれの背景を語りました。

ゆかちゃん 『世の中のNPOに対する見方が変わってほしい』

自分の父親が本業とは別にカンボジアの医療支援活動を行うNPOの活動をしており、定年退職してからもNPO代表理事として活き活きと活動する姿をみて、かっこいいと思った。一方、NPOが課題解決の為の熱い想いや尊いビジョンを持っていても、課題解決策を実行するにあたり、人材や資金といったリソースがないと何も始まらず、資金の集め方やメディアの使い方についてはもっと工夫があるのではないかと感じた。社会人になり、戦略コンサルティング事業会社にて社会人としてのスキルを学びつつある中、コンパスポイントの勉強会をきっかけにNPOに対するプロボノ活動を行うようになり、ビジネススキルを持った人がNPOに関ることでNPOの事業成長へ繋がることを実感した。しかし、NPOで働きたいと思っている人や関わっていきたいと思っている人は多い一方、必ずしもそのリソースをNPO側が活用しきれていない"勿体無さ"といことを感じた。

大地くん 『日本の社会人に「枠」を超えた原体験の機会を提供したい』

大学を卒業後、普通に就職するという進路を選ばず、青年海外協力隊に参加という道を選んだ。そこで、自分がこれまで日本社会で学んできたこととは全く次元の違う、自分の人生の方向性を決めるような経験に数多く出合った。中でも大きかったのは、ドイツ人のビジネスコンサルタントが現地NGOの代表として活躍していた姿だった。この姿を見て、国際協力とビジネスとの間に接点があることに気付かされ、帰国後は自身も戦略コンサルティングファームに就職することとなる。すると、今度は協力隊時代に培ったコミュニケーション能力やゼロからイチを作り出す力が日々の業務の中で大いに生きることを感じ、NPOの世界とビジネスの世界での双方の経験が大いなるシナジーを持つことを再確認した。こうした経験から、日本人がキャリアの中で何かしらの枠を超えるような経験を積む機会を提供したいと思うようになる。

ウッチー 『もっと多くの人が興味持って社会参加できる世の中にしたい』

高校時代に何かよく分からないけど毎月500円を寄付しなければいけない寄付活動に疑問を感じ、もっと皆が興味持つように、面白く寄付活動した方がいいのではないかという思いから自らチャリティー活動を実施し、100万円を集めた。この経験を通じ、もっと多くの人が面白いと興味を持って社会貢献活動に参加できるようにしたいと思った。そして多くの人を巻き込みながら自分の想いをカタチにしていくことに面白みを体感。大学時代はそうした自分の想いをカタチにしていくにはどうしたらいいのだろうと様々なキャリアを考えながら、1冊の本『チェンジメーカー』(著:渡邊奈々)と出会う。その後『チェンジメーカーⅡ』の政策アシスタントして国内外の社会起業家インタビューを行い、そこで出会った社会的な活動を仕事として取り組む人たちの志の高さとビジネススキルを屈指して社会課題解決に向けた取り組みを行っている人たちに刺激と感銘を受けた。就職活動時には、社会課題を解決していきたいと志す同世代に数多く出会い、利益ばかりを追求する働き方を見直す機運の高まりを実感。自身もまずはビジネススキルを身に付けようと現在のキャリアを選択。現在身に付けたビジネスのスキルを使いながらプロボノやNPO活動を経験し、手応え感を得る。一方、社会貢献を直に感じるNPOやNGOでの職をいざ探そうと思うと、情報が不足していたり・・・と中々実態が見えない状況であり、転職するとなるととてもハードルが高いことを実感した。



実現したい世界のビジョン

続いて、立ち上げる事業を通して実現したい世界のビジョンについて、ゆかちゃんから説明がありました。

~全ての人が、やりたいことを実現するために、垣根なく自由にキャリア選択をできる社会を創る~

学生の頃描いていた夢を、社会人になり、ビジネスの世界でビジネススキルを学びながら実現していく中で、自分自身のキャリアをもう一度見つめ直したときに、営利セクターだけでなく、NPO/NGOなどの非営利セクターも夢を実現していくためのキャリア選択の一つとして存在し、営利/非営利の隔たりなく自分の力を試す機会や夢を実現させていけるようなキャリア選択ができる世の中になっていてほしい。そしてNPO/NGOで身につけたスキルや気づきを再びビジネスの世界で活用できるような世の中を創っていきたい。

事業のミッション

~非営利セクターの人材面での強化~

非営利セクターを魅力的なキャリア選択の一つになるよう、非営利セクターの持つ現在の課題を解決し、事業面/人材面において強化された組織にしていきたい。

「組織内にビジョンはあるものの、ビジョンに沿った具体的な事業/アクションプランが十分でない」⇒「事業/アクションプランが明確でないため資金が集まらない」⇒「資金不足で採用にお金がかけられず求める人材を獲得できない」⇒「そのため事業が進まない」⇒「描いていたビジョンに対し社会問題への課題解決が進まない」といったマイナスの循環があるため、組織として脆弱となっているというのが非営利セクターが持つ現在の課題。このマイナスの循環を、事業戦略と人材の強化によってプラスの循環に変えていきたい。

~非営利セクターの社会的役割・認知度や働く場所としての価値の向上~

上記の非営利セクターの強化が進むことによって、今まで異質な世界だと思われがちだった非営利セクターの社会的役割や認知度が向上し、多くの人に働く場所として価値を見出してもらえるような世の中にしていきたい。例えば...就職ランキングトップ10に大企業と並んで、NPOがランクインされていたり、NPOを企業とのコラボやJV設立などが活発になっていたり、官民連携だけでなく、官民NPO連携が進んだ世の中を目指していくことで、これから直面する社会的課題を解決していくことを目指したい。



事業の概要

上記のようなビジョン・ミッションを実現していくために行う4つの事業について、ゆかちゃんと大地くんから説明がありました。詳細はまだまだ変わっていくこともあるということで、ここでは項目だけ書きます。

①非営利セクターへの転職支援:
非営利セクターで働きたい個人、採用を考える非営利セクターとのマッチング

②非営利セクターに対する事業コンサルティング:
非営利セクターに対して事業計画の策定や事業収入拡大戦略等の戦略コンサルティング

③非営利セクター職員の企業就職支援:
NPO以外の収入源となる就労先企業の紹介サービスやNPOならではのスペシャリストの就労支援

④企業から非営利セクターへの出向:
主に人材育成を目的とした、企業/行政に対するNPOへの出向プログラムの提供



ワークショップ ~みんなで事業プランをボコボコにしよう!~

第2部として、具体的な事業プランについて4つのテーマに分かれてワークショップを行いました。具体的な内容まではここには書きませんが、沢山のボコボコポイントとその改良点を頂きました。参加者の皆さんは企業で働く人、NPO法人で働く人、青年海外協力隊に行ってきた人、転職を考えている人等々、本当に様々なバックグランドを持ったメンバーでした。

自分たちだけでは中々持つことが出来なかった視点から様々なコメント及びアドバイスをもらい、改めてコンパスポイントのパワーに感動しました。どうかこれからも応援宜しくお願いします!!



文責:ゆっこ