コンパスポイントは、遠く中東はシリアにある一つの山で始まりました。
数年前、当時青年海外協力隊として小沼大地(以下、ダイチ)が赴任していたシリアに、向江一将(以下、カズ)がアジア横断の旅の途中で立ち寄りました(当時のブログ)。大学のラクロス部の同期で、かつ、ともに卒業後すぐに就職するという道を選ばなかった二人は、首都ダマスカスにあるカシオン山という山の頂上で恐ろしく暑苦しい会話をした後、ビールを片手に誓いました。
「何かは分からないけど、帰ったら、日本で何かを一緒にやろう」
コンパスポイントは、遠く中東はシリアにある一つの山で始まりました。
数年前、当時青年海外協力隊として小沼大地(以下、ダイチ)が赴任していたシリアに、向江一将(以下、カズ)がアジア横断の旅の途中で立ち寄りました(当時のブログ)。大学のラクロス部の同期で、かつ、ともに卒業後すぐに就職するという道を選ばなかった二人は、首都ダマスカスにあるカシオン山という山の頂上で恐ろしく暑苦しい会話をした後、ビールを片手に誓いました。
「何かは分からないけど、帰ったら、日本で何かを一緒にやろう」
ダイチがシリアから帰国して1年が経ったころ、カズが飲み会を招集しました。そこに集まったのは、桑名基典(以下、桑名)・中山慎太郎(以下、シンタ)・カズ・ダイチの4人。みんな部活の同期でした(部活のホームページ)。
「いつもとはちょっと違う、自分たちの将来について語り合えるような飲み会をしよう」
とかそんなことを最初は話していたものの、結局飲みまくって得意の下ネタを披露しあう4人。そして時間が経過し、ラストオーダーが過ぎて、店員さんに追い出される頃、ダイチが突如1つのアイデアを発表しました。
「熱い社会人の仲間同士が集まる、コンパスポイントっていう場所をつくらない?」
実は団体の名前まで決めた上での提案だったことに一同は大いに呆れながらも、そのアイデアには、みんな大いに興奮しました。社会人になってから、こういう熱い話をする機会がほとんどなかったのは、不自然なんじゃないか?こういう熱い語らいの場を、自分たち以外の人間も求めてるんじゃないのか?そんなことに気付き、一同は一気にヒートアップしました。その後も場所を2次会の会場に移し、このアイデアをどうすれば形にできるのか、酔っ払いながら真剣に話し合った気がします(あんまり記憶はないけど・・・)
この日が、2007年12月7日。「コンパスポイントの日」と、勝手に名付けました。
それから数週間が経ち、再び4人は部活の忘年会で顔を会わせました。コンパスポイントの話は、結局あの後なにも進んでいませんでした。やっぱりこのまま立ち消えになってしまうんじゃないか...そんなムードが、確かに漂い始めていました。カズとシンタから意外な提案があったのは、そんな時でした。
「一緒に、住もう。そうすりゃきっと話す時間もできる」
そして、酒の勢いも手伝って、4人は一緒に暮らし始めることを決意します。なんというか、物事がどんどんと不思議な方向に流れていくことに、4人はあまり気付いていませんでした。
こうして、男4人が一軒家での奇妙で暑苦しい共同生活をスタートしました。朝7時からのジョナサンでのミーティングが、恒例行事になりました。
4人が共同生活を送る家
「いよいよ記念すべき第1回の集まりをしよう!」
そんな調子のいいことは言うものの、一体誰がどんなことをすればいいのか、そんなことは誰も知りませんでした。決めていたのは、2つだけでした。1つは、それぞれが信頼できる仲間だけを増やしていくこと。そしてもう1つは、そんな仲間たちに紹介したい、自分が心から尊敬する人をゲストとして呼ぼうということでした。でも、それさえあれば何とかなると、変な自信だけは持っていた気がします。
初回は10人くらいでこじんまりと始まりました。でも、大きな大きな一歩だったと思います。
それから、もう1年。試行錯誤の連続で、上手くいかないことも多かったです。でも、1年前に持っていた自信は間違っていなかったと、確信しています。気付けば、勉強会は10回も開催して、延べ200人以上の人が集まりました。夏には長野で合宿までしました。
お互いを信頼できる熱い仲間が集まって、どんどん仲良くなって、そこから本当に色々なことが生まれました。仲間たちが尊敬するゲストたちから話を聞くことで、とてつもない刺激を受けることができました。そして、情熱を持って挑戦する人の肩を押してあげることも、できました。数々の涙と感動が、生み出されました。
やっと、何かが生み出せるような基盤が、完成したと思ってます。
信頼しあえる仲間たちがこれだけ集まれば、絶対に、何かオモシロいことができると信じています。これから何をできるかは、コンパスポイントに集う仲間たち次第です。
勉強会を繰り返すうちに、講師の話を聞いてワークショップで語るだけでは、なかなか満足できないメンバーが多いことに気づきました。
勉強会で得た気づき、想い、きっかけを何か「カタチに」できないか、コンパスポイントとして考える日々が続きました。
その答えは、2009年最初の勉強会でTable For Twoの小暮さんをゲストに迎えたときのワークショップで、自ずと見つかりました。
ワークショップで参加メンバーが提案する、数々の素晴らしいアイデア。それを聴いて、真剣にメモを取り始める小暮さん。さらに、それを見て自分が手を動かしてそのアイデアを実現させたいと言う参加メンバーたち...。それはそれは、とてつもなく興奮する瞬間でした。
ゲストとして呼んだ方の団体に興味を持ったメンバーが、それぞれのスキルを生かしてプロジェクトベースでお手伝いをする。
この若手社会人のプロボノ(詳しくはプロジェクトのページへ)というのが、今年コンパスポイントが見つけた「カタチにする」の1つの答えでした。
この『カタチにする』というステージでは、事務局は後方支援をしているだけで、基本的にはメンバー主導でプロジェクトが進められています。
メンバーたちの頑張りで、数々のプロボノプロジェクトが立ち上がり、社会に対して、確かな「カタチ」を残してきました。
2007年に始めたコンパスポイントは、今では、メンバー350人以上、これまで約50回のセッションを重ねて来ました。
志高いメンバーが集まり、互いに刺激し合える素晴らしい場になっています。
起業するメンバー、海外留学へ飛び立つ仲間、転職をする仲間、これまでのキャリアにこれまで以上に打ち込むメンバー・・・
それぞれが自分の「道」と「コンパスポイント」を見つけて、互いの情熱を応援する場へと成長しました。
これからもさらに素敵なコミュニティをコンパスポイントはメンバーと共に作って行きます!