CompassPoint (コンパスポイント) ~若手社会人の情熱の魔法瓶~ http://compasspoint.asia 「若手社会人の情熱の魔法瓶」をテーマに、勉強会やプロボノプロジェクトなどの活動を行うコミュニティのホームページです Tue, 22 Jun 2010 15:23:07 +0000 ja hourly 1 http://wordpress.org/?v=3.0 http://compasspoint.asia http://compasspoint.asia/wp-content/uploads/2009/11/favicon.ico CompassPoint (コンパスポイント) ~若手社会人の情熱の魔法瓶~ CP22 「何が社会を変える力になるのか?」~伊藤 健さんを迎えて~ http://compasspoint.asia/archives/994 http://compasspoint.asia/archives/994#comments Sun, 20 Jun 2010 07:37:54 +0000 kazu http://compasspoint.asia/?p=994 CP22回は、ISLの伊藤健さんをお招きしました。

高校中退→GE→Social Venture Partners(SVP)→Institute for Strategic Leadership(ISL)へと独自のキャリアを築かれている伊藤さんに、今回は「何が社会を変える力になるのか?」というテーマに沿って、まずはご自身の生い立ちから始まり現在の取り組みまでお話頂き、あっという間の二時間半でした。

1. 問題意識の源泉としての原体験

官僚の家に生まれ、平穏な生活をしつつ、周りの友達と同じくするように進学校の高校に入学。刺激のない学校生活は眠い以外の何者でもなく、結局不登校がちとなり高校3年生の卒業前に退学。この出来事により親をはじめ世間の目の冷たさに直面することとなる。進学校の学生であった昨日までの自分と、中卒になった今日からの自分。「自分」としてはなんら変わりはないはずなのに、自分に注がれる世間の目は一日を境としてとてつもなく冷たいものに。世間でいう「あるべき像」から外れていることで実感した「疎外感」が、社会への関心を高め、その後の草の根の活動に繋がっていく。北朝鮮を題材としたプログラムに興味を持ち、ピースボートに乗船。その後国内の大学に入学し、NPO活動にスタッフとして関わり、台湾に留学。台湾では共産党活動に参加。大学卒業後、日系メーカーにて勤務するものの、物足りなさを感じることに。ピースボートに乗っていた時にはどんなに寝れない毎日が続いてもあんなに充実していたのに、なぜか?「生きている実感を持って仕事をしていく為にはどのようにすればよいか?」ということを考えていく中で、米国にMBA留学、帰国後はGE Internatinalにて2005年よりSocial Venture Partners東京(以下SVP東京)へパートナーとして参加。現在はISLに社会起業家養成講座等に参画。



伊藤さんがご自身で紆余曲折を経ながら、実際に身を持って体験したことで見出した問題意識が現在のお仕事に繋がっていく過程を話して頂き、皆自分のこれまでの原体験と照らし合わせながら話を聞いていました。続けて、伊藤さんの現在の問題意識である社会企業について、現状を共有・抱える課題を簡潔にお話頂き、前半とは打ってかわり専門的な話をして頂きました。

2. 伊藤さんが考える社会企業とは?

Social Venture Partrnersへの参画、現在のNPO法人ISLにて社会企業家向け養成プログラムを運営する伊藤さんが考える社会的企業とは?

社会的企業(Social Enterprise)の定義とは、各国/各団体によって様々な定義付けがされているが、「収益を生み出し、同時に社会課題の解決に貢献する企業」と考えている。社会的企業(Social Enterprise)を率いる存在の社会起業家(Social Entrepreneur)は、これまで解決されてこなかった重要な課題について、「構造的且つ持続的な社会変革をもたらすチェンジ・エージェント」としての役割が期待されている。

では何故今社会起業が注目されているのだろうか?

これまで社会の仕事は公共部門の仕事という認識がされてきていたが、公共部門によるアプローチだけでは社会が抱える多くの課題に対してアプローチしきれない現実がある。民間セクターの持つ強みであるスピード性・効率性が欠落していることに加え、官僚的組織の中では社会に変革を起こすのに必要なイノベーション的発想が生まれてこない。一方で、民間セクターが社会的課題にアプローチするとなると、営利企業故の一企業の独占・寡占や企業にとっての社会的コストが高くなることで競争力の低下を招くという弊害が生じる。

政府(公益機関)側からのアプローチでも、市場(民間セクター)側からのアプローチでも社会が抱える課題へのアプローチとして不十分。しかし、これを無視し続けることは出来ない。この社会の「構造的なゆがみ」が更に社会問題を生み出していくこととなる。

社会的起業の存在意義とは、この「構造的ゆがみ(Institutional Void)の是正すること」にある。政府部門、市場部門のシステムのゆがみを正し、新しい社会的仕組みや価値観を創出することが、この狭間(第三部門)を担う社会起業家に期待されている。

いかにSystemic Changeを起こしていけるのかが鍵!


  1. 「社会起業家」を支援する
Social Venture Partners東京(以下SVP東京)の取り組み -どのようなイノベーションを促進するか?

SVP東京:

ソーシャルベンチャー事業を、資金や経営ノウハウ、技術面から支援する事業を行っている「日本一のおせっかい集団」。SVP東京の目指すものは二つ。

革新的なソーシャルベンチャーの自立と、SVPの活動に共同参画するパートナーの自己実現。組合員(パートナー)個人が自らの動機や情熱に基づいて、資金のみならず、自分の持てる全てのリソース(時間・専門性)を提供することで、社会的な課題に対し革新的な進歩をもたらそうとする試みる事業(ソーシャルベンチャー)に対して支援を実施。

SVP東京の事業を通して目指していきたいこととは?

①    ベンチャー・フィランソロピー – 社会的価値と流通させる市場を作る

社会的インパクトは測定が難しく、通常の市場経済に乗せるとその価値を見える化出来ないことが多い。この為、有望な社会事業も投資先として認知されずに資金難に陥り、市場撤退せざるをえない状況に陥ることも少なくない。貨幣価値だけでなく、社会的価値の評価を可能とする市場を作りあげたい。貨幣価値だけに頼らないIndexを作ることで、投資家としても参照出来るIndexが複数となることによる市場の成熟化を期待出来るのではないかと思っている。

②    「Social IPO」を築き上げる

通常のベンチャーが株式上場を果たしExitしていくように、ソーシャルベンチャーのExitとは何か?を定義は未だに議論の的。ソーシャルベンチャーの目的が、利益の極大化ではないからこそ、規模の拡大やコストの低減・資金の有効活用等へのインセンティブが働きにくいから。しかし、「Social IPO」という定義を築き上げることで、ソーシャルベンチャーが目指すべき一つの指標が形成され、市場での拡大スピードを加速化させていけるのではと期待している。

③    Translatorとしての役割

今後のソーシャルセクター活発化には、ビジネスパーソンと非営利組織の関係者とをつないでいくことが非常に重要。Traditionalな非営利関係者のマインドセットは、自分達が事業に従事している理由は、金儲けのためでもなく、他者から評価されるためにやっているわけではないというもので、自分達の事業を伝えるという視点で非常に弱い部分がある。

どんなに優良な非営利組織でも、資金確保が出来なければ継続事業をしていくことは不可能。その意味でも、資金の出し手が多く理解する金融市場の言葉で、非営利セクターの価値を翻訳し、発信することに大きな意義がある。まずは理屈で攻めていって、最後いかに情にほだすことが出来るか。

お話を伺っていく中で、伊藤さんの関心の矛先にあるのは、社会的変革を個人ベースで起こすのではなく、社会の市場構造の中にソーシャルセクターのシステムを築き上げることにあるということがよく分かってきました。昨今注目されている社会人が自身のスキルを生かしてボランティアをする「プロボノ」についても、個人の専門知識を機能としてマネジメントに転用しているだけで、これを個人レベルからいかに市場形成出来るまでのシステムに落とし込めるかが鍵なのだと話されていたのが非常に印象的でした。



Q&A

Q1.現在エコノミックリターン(monetary value)によって判断されている市場に投資家が社会的リターンを一つのファクターとして投資価値を判断する日が来ると思いますか?

A1.社会的価値が貨幣価値と同等に評価される市場が形成されれば、後はマーケットにゆだねていってもうまくいくのではないかと思います。



Q2.社会的リターンを数値化していくためには、今の会計基準・通貨基準を改定する必要がと思いますが、この点はどう移植していけると思いますか?ソーシャルセクターだけでなく、ビジネスセクターにおいての改定も必要となってくると思いますが。

A2. 私の関心事としては、どちらかと言うと非上場の前のスタートダッシュの段階へのアプローチを強めていきたいというところにあります。社会的価値を評価可能なIndexを構築することで、ソーシャルな市場を形成していきたいと思っています。

Q3. 社会的課題の大きさ=団体としてのポテンシャリティーはイコールではないと思いますが、どうやって投資先を選定していますか?

A3. 投資基準は設定していなせん。各社会的課題のプライオリティは設定出来るものではないと考えており、イシュー自体が重要でポテンシャルがある団体には支援すべきと考えています。基本的にはパートナーが数ある非営利組織から選んできた投資先候補先から投資先を選ぶ形で進めており、結構主観的に選定していると言えるかもしれません。ただ、SVP東京もと同様に一般の営利企業が投資先を選定する場合も経営者の決断に拠るところであり、公的機関でもないのでこのような形態をとることには問題ないと考えています。

Q4. GE在籍時、昼間の会社員の顔と夜の趣味の仕事(SVP東京)を抱えていたとおっしゃっていましたが、今の伊藤さんは趣味の仕事が本業になっていると思います。よく趣味を仕事にすることは公私の境目がなくなり厳しいと聞きますが、実際はどうでしょうか?

A4. 確かにGEで会社員をしていた際には、趣味の仕事が楽しくて仕方なかったのですが、それが本業となってくると平日も土日も同じ仕事をすることになります。初めはいいのですが、段々好きなことのはずなのに、カラダが動かなくなる時が来ます。(苦笑)

GEにいた時のほうが稼働率が高かく、生活にメリハリが高かったように感じますが、今は逆に週末は散歩したりスポーツをしたいとカラダを動かすようにしていて仕事以外のことをするようになってきました。

伊藤さんの話に皆引き込まれ、活発な質疑応答が交わされると、残り時間もあっという間に。ディスカッションとしては通常より短い時間となってしまったが、伊藤さんのお話を踏まえた上で、以下二つのテーマについてグループに分かれて話し合いました。



1. 日本のソーシャルセクターに欠けているものは?

2. 自分のスキルをどうソーシャルな活動に生かしていけるか?



ディスカッション時間が10分という悪条件の中、参加者の皆さんからは活発な意見が飛び交いました。



1. については、人材の流動化、つまりビジネスセクターからソーシャルセクターへのキャリアチェンジを活性かすることやソーシャルセクターにおいてキャリア形成することへのインセンティブを提供してはという話が出てきました。

これに対して、伊藤さんからも政府が約70億円の予算を社会企業支援に使おうとしているが、より優秀な人材を投入していけるように、ソーシャルセクターの就職を希望する人々に対して、年収UPを目的として助成していけば大きな労働力のシフトが起こるのでは?とお話がありました。



2. については、誰しもが何かしたいという思いは抱えていても、「今の自分に出来ること」と「ソーシャルな活動にいかせること」をつなげていく作業に難しさを感じているようでした。これは日々の毎日の中で模索していくしかないのでしょうね。



コンパスポイントへのメッセージ

このコンパスポイントという集まりはすごいポテンシャルを持った場だと思います。今日お話したTranslatorとしての役割を担っていける皆さんだと思っており、非常に期待してます。非常今後各々がソーシャルセクターへの道を踏み出すのかはタイミング次第ですよ!

僕の場合は、35歳でISLへ転職しましたが、自分としては新たな道へ進むのに遅すぎたのではないかという焦りの方が大きかった。自分のやりたいこととは?自分の仕事で出している付加価値とは?会社勤めすることでお金は貰えるけど焦っている状態でした。

皆さんが困ったときには就職相談になるので、是非頑張っていってください!



伊藤健さん、ありがとうございました!!

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CP22開催しました!参加くれたみんな、どうもありがとう! http://compasspoint.asia/archives/154 http://compasspoint.asia/archives/154#comments Sat, 22 May 2010 02:58:55 +0000 daichi http://compasspoint.asia/?p=154 http://compasspoint.asia/archives/154/feed 0 Cookwalker vol.1開催! http://compasspoint.asia/archives/968 http://compasspoint.asia/archives/968#comments Wed, 05 May 2010 11:00:55 +0000 daichi http://compasspoint.asia/?p=968 2月6日(土)コトラボ×コンパスポイントの企画第一弾として、Cookwalkerを開催しました。

横浜の石川町駅から徒歩5分、ドヤ街、さびれた町、寿町。

「寿町のリソースを活用しつつ、外から人を呼び込んで、寿町とその周辺に新しい人の流れとつながりをつくること 」(詳しくはこちらを参照)

を目的とした企画の第一弾であるCookwalkerは、ヒト、マチ、(オイシイ)モノという3つの新しい発見が楽しめてしまうイベントです。

コトラボ×慶應義塾大学で寿町の外れに作られたコモンスペース「かどべや」のキッチンスペースと石川町周辺の「オモシロイ」リソースを利用した、料理と街歩きの融合がCookwalkerです。その日何かしらの縁で集まった初めて会う仲間と、地元商店街やアジア食材店が立ち並ぶエリアで町を知ってもらい地元の人たちとふれ合いながら材料を調達して、オイシイモノをみんなで作って食べる…

当日は男女8人で4人ずつのチームを結成し、与えられたレシピと地図をもとに制限時間内に買出しをし、ミッションクリア(!?)を目指しました。 また、コトラボ代表の岡部さんからのお話や、岡部さんエスコートのもとプチ寿ツアーを行うなど、ただのお料理イベントではない、+αの発見やウラ石川町、新しい横浜を楽しんでいただきました。

*当日のメニュー
●チンジャオロース
●海鮮チヂミ
●タオフーパットプリァオワーン(タイ料理)
●アジのなめろうと塩焼き


レシピカード並べ替え


調理風景


料理を囲んで


わきあいあい

コトラボとは
CP16のゲストスピーカーである岡部さんが代表を務める会社で、「モノづくり」ではなく「コトづくり」から「マチづくり」を提案しています。その事業の中に、日本三大ドヤ街のひとつである横浜の寿町(寿町のプロモーションビデオはこちら)の活性化があり、私たちコンパスポイントのプロジェクトチームが関わらせていただいています。現在私たちは主に「かどべや」利用の展開方法に試行錯誤中です。

*次回開催も決定しており、今後も継続してイベントを行う予定です。
Cookwalkerに関するお問い合わせは cookwalker.organizer*gmail.comまで、お気軽にご連絡ください。(*を@に変更してください。)

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CP20 「プロボノを知ろう、プロボノについて考えよう、プロボノを広めよう~」 http://compasspoint.asia/archives/912 http://compasspoint.asia/archives/912#comments Mon, 22 Mar 2010 12:58:24 +0000 compasspoint http://compasspoint.asia/?p=912 3月6日に、サービスグラントとコンパスポイントで、
第20回コンパスポイントの会&プロボノ・ラウンジを共同主催しました!

【コンテンツ】(↓クリックすると各項目に飛びます)

1. サービスグラント代表 嵯峨生馬さんのお話
2. 米国Taproot訪問記 (コンパスポイント共同代表:小沼大地)
3. サンフランシスコのNPO訪問記 (サービスグラント岡本さん・田島さん)



.サービスグラント 嵯峨生馬さんのお話

こんにちは、嵯峨です。ちょっと風邪気味で、変なハスキーボイスですが笑、こういうオシャレな場所で、食事をしながら、飲み物を飲みながら、気軽な感じでやっていきたいと思っています。

受付で、茶封筒をお配りしたのですが、これは、昨年主催したプロボノイベントで作成した寄付用の封筒です。寄付なので、強制的ではないので、このイベントが面白かった、サービスグラントやコンパスポイントに頑張って欲しいと少しでも思っていただけたら笑、ご協力お願いします。

なんかあれですよね、今日の内容だけ見ると、「アメリカかぶれの連中の会」な感じがしますよね笑。カリフォルニアって名前がたくさん出てくるし笑。カリフォルニアのTaprootという団体を訪問して、小沼さん、岡本さんが感じたことを話してもらうんですが、プロボノ活動を日本でどう展開できるかも含めて考えて行きたいと思っています。



○なぜプロボノ? なぜサービスグラント?

私は、2つのNPOの代表をしています。

一つは、サービスグラント。もう一つはアースデイマネーという団体です。アースデイマネーは、2001年に立ち上げ、この秋で10年目をむかえます。長寿NPOになりつつありますね笑。実は、このアースデイマネーでの活動を通じて感じたことが、サービスグラントの活動につながっているのです。

○アースデイマネーでの活動を通じて感じたこと

アースデイマネーとは?

地球や街にいいことをするとその人にも、参加するお店にもいいことがある、みんなの「いいこと」が「つながる」仕組みです。社会や環境に貢献する活動に参加した人たちは、アースデイマネーをもらい、それが参加店で使えるといったような仕組みです。例えば、渋谷周辺の花壇の手入れのプロジェクトや、原宿表参道のゴミ拾い活動、廃食油を回収してディーゼル燃料に再生する活動、受刑者との手紙を通じた交流を行うプロジェクトを今まで行ってきました。プロジェクトに参加した人たちは、アースデイマネーを獲得し、参加するカフェや雑貨店で割引や特典を受けられることになります。

身近な場所でボランティアに参加すると、アースデイマネーがもらえる。それでお店に行くと割引や特典が受けられる。実際参加してみるための背中押しになればいい、という思いで始めました。

パンフレットやアースデイマネーの紙幣をデザイナーにデザインしてもらったり、一見華やかそうに見えるんですが、運営をやっていると、実際はとても心細かったんですね。創立当初の2001年、2002年は、地域通貨が注目を浴びていて、アースデイマネーにも注目が集まったのですが、どうしても流行りとかあるので、その後は、運営者としては、とても心細く感じていました。

○運営者として感じたNPO支援体制の課題

アースデイマネーを運営していて、「運営を手伝いたい!」と言ってくれたけど、実際は2度と来てくれなかったり笑、参加したい人は多いのだけど、運営を手伝ってくれる人が少なかったり、悩みもありました。                                                               あとは、支援してくれる人がいても、その人に頼りすぎるとボトルネックになってしまうと感じたこともあります。その人に意思決定権が移ってしまったり、その人に依存する体制になってしまったり。

NPO支援の多くが中途半になりがちではないか、と感じましたね。アイディアだけ出されても、実際その実現に動いてくれる人が少なかったり、少額のお金なのに作業の手間だけかかるプロジェクトが進んだり。

NPO支援は、本当に難しいなと思います。NPO支援の仕組みは、日本ではまだまだ研究の余地があるな、とアースデイマネーの活動を通じて感じました。まだその当時は、日本ではNPOの認知度は低かったと思います。もっと気の利いたNPO支援のカタチはないのか、という問題意識を持つようになったのですね。



○Taprootとの出会いとサービスグラントの立ち上げ

以前、日本総研で働いていたときに、日本とアメリカのNPOを比較研究する機会があって、サンフランシスコのNPOを訪問しました。たまたま訪問したNPOが、とある支援団体によって、ホームページを作成してもらっていました。そのホームページを作成した支援団体が、Taprootだったのですね。そして、日本に返ってTaprootを調べたら、目から鱗でした。その時見たTaprootのホームページには、Volunteering Redefinedと書いてあるのを読みました。Taprootの提言する新しいボランティアのカタチは、参加者がスキルや時間を提供し、またそういう参加者が集まることで生まれるシナジーを利用して、着実と成果を出す、というものです。こういう支援があったときに、NPOの運営者は、めちゃくちゃ助かるな、とその時強く感じましたね。

そして、その後実際に、Taprootを訪問しにアメリカへ行きました。Taprootの創業者は、アーロン・ハーストという人で、もともとIT企業のマーケティングをやっていたようです。まるで仕事のようにボランティア活動をしている人たちを目の当たりにして、「面白そう」、「楽しそう」と感じました。

Taprootは、2001年にスタートし、今まで、なんと、1000個以上のNPOを支援してきました。サービスグラントは、それに比べれば、まだ規模は小さいですが、日本で徐々にプロボノを広めようとしています。

ボランティアは、場合によっては、ものすごい力と効果を発揮する、と感じています。参加者からスキルや時間を引き出し、それを成果に繋げるシステムを如何に構築するか。それには、とても工夫が必要だと思っていて、その観点から、Taprootは非常に参考になると思っています。




2.Taproot訪問記(コンパスポイント共同代表 小沼大地)

こんにちは、コンパスポイントの共同代表の小沼大地です。

○コンパスポイントの活動内容の紹介

まずは、コンパスポイントについて、ここで簡単に紹介させてください。

僕たちは、サービスグラントほどしっかりした組織ではなく、仲いい人たちが始めた、という感じです笑。でも、一応問題意識を持ってコンパスポイントを創立しました。

情熱を持つ若手社会人には、「いきなり情熱を行動へと移した人」がいる一方で、「将来のため、まずは実力・スキルを磨こうとしている人」たちも沢山いるのではないでしょうか。

しかし、残念ながら、後者の人たちの情熱は、いつの間にか冷めてしまうことも多いのではないでしょうか?また、その結果として、既に行動している前者の人たちが孤独な状態になってしまうことも少なくありません。

そこで、情熱を持つ人たちが集い、語り合う場を創り出すことで、情熱を持つ全ての人が、互いに刺激を与え合いながら情熱を保ち続けることができるようになるのではないかと、私たちは考えました。コンパスポイントは、若手社会人が胸に秘めた志をカタチに変えることをサポートする「情熱の魔法瓶」になることを目指して活動しています。

創立当初は、NPOの代表者や社会起業家を招待し講演会をしていただき、あとは、参加者同士が交流できるワークショップを実施していたのですが、2年間活動をしているうちに、徐々に、アクションを起こしたい、実際にアウトプットを出したい、と感じるようになりました。そこでプロボノ活動を支援することを昨年から開始しました。さまざまなスキルを持っているメンバーたちが、今では実際にプロジェクトを推進しています。



○Taprootとの出会い

僕は外資系のコンサルティング会社で働いているのですが、英語ができない人は、半年間留学できる制度があるんです笑。実は昨年結婚したので、新婚旅行も兼ねて半年間アメリカに語学留学に行きました。そして、NPOにもとても興味があるので、アメリカの色々なNPOを訪問しようと思い、TapRootをインタビューしてきました。今では、TaprootのTシャツを着ちゃうまで、ファンになってしまったのです笑。

○Taprootの活動内容

Taprootの活動内容を簡単に説明させてください。

様々なビジネススキルを持つビジネスパーソンと、それらスキルを必要としているNPOのマッチングを行い、プロジェクトの企画とその責任者の任命等の機能を果たしています。

Taprootに関する3つの数字を紹介させてください。

「7,200」

これは、今までTaprootに登録し、実際に活動をした人数です。

「70万」

これは、これまで、参加者がプロジェクトに注いだ総時間です。

「58億円」

これは、なんと、今までの活動の結果もたらした経済効果の金額です。

僕は、これら数字を見て、本当にすごいな、と感じました。



このTaprootを始めたのは、アーロン・ハーストという人です。

どういうビジョンで初めたのでしょうか? 実は、アメリカにも日本の海外青年協力隊のような活動があって、ピースコと呼ばれるのですが、その団体を立ち上げたのがアーロンさんの祖父だったのですね。アーロンさんは、このピースコの理念と活動にとても共感したそうなのですが、一方でビジネスの視点に欠けるのではないか、もっとNPO支援に活用できるのではないか、と感じたようです。僕も実は、海外青年協力隊の一員として、シリアで活動経験があるのですが、同じようなことを感じました。

○嵯峨さんとの出会い

今回、Taprootを初めてコンタクトした時に、担当者にこう言われました。「以前にも君のような日本人がいた。まずはその人に会いに行きなさい」、と笑。その日本人が、嵯峨さんでした。なぜか、アメリカにいる自分が、日本にいる嵯峨さんにメールしました笑。その返信が、「ちょうど、12月にプロボノイベントを原宿でやるので、その時の使うインタビュー映像を撮って来て欲しい」という無茶ブリでした笑。

→タイミング良すぎたよね(嵯峨さん)



○Taproot訪問を通じて感じたこと

実際にTaprootにインタビューに訪れて、感じたことが4つあります。

1.集まる人のスキルの高さ

Taprootのオリエンテーションにいったときの話です。参加者は、40、50代の人が多いのに驚きました。20、30代の参加希望者も多いようですが、ビジネススキルが足りない場合が多く、選考で落とされるそうです。なので、このオリエンテーションでも、企業のマネジャークラスが多く、とても驚きました。例えば、外資系コンサルでパートナークラスの方もいました。

2.プロジェクトデザインの秀逸さ

プロジェクトのミーティングの一つに参加したのですが、ミーティングの進め方、アイディアの抽出方法、議論の組み立て方等々、すごくしっかりやっているのに驚きました。企業のミーティングに見劣りしないくらいキチッと進めていたので、本当に驚きました。プロジェクトには、プロジェクトオフィサーが必ず任命され、プロジェクトをどう進めるべきか等々、文書で定められているようです。それも、かなり詳細に書いてあって、例えば、「チームが出来て最初は、みんなまだ緊張しているので、ピザパーティーから始めよ」みたいなレベルまで書いてありました笑。

3.高いモチベーション

日本のプロボノ参加者の動機って何がありますかね?例えば、一般的な動機としては、社会貢献したい、人脈を広げたい、今まで培って来たスキルを会社に還元したい、といったところでしょうか。

アメリカでは、ちょっと日本とは違う動機の人たちに何人か会いました。

例えば、24歳の会計士の女性。

彼女は、障害者の施設の人事システム改定のプロジェクトを担当していましたが、そのプロジェクトの中では、かなり年齢が若く、他メンバーのほとんどは、40、50代のより経験がある人たちでした。彼女の動機は、「ビジネススキルを学びたい」ということでした。プロボノが、「スキルを学ぶ場」になっている訳ですね。

もう一人は、40代のシステムエンジニアの男性。

彼は、子供のボランティア活動をきっかけに、最初は植林を始めたそうですが、自分のデータ管理のスキルを活かしたいという思いから、プロボノを始めたようです。今の彼の動機は、人脈を構築することだそうです。それは、ただ交流したいというレベルではなく、今後の転職に有利になる、という視点なんですね。

もう一人は、失業中の女性です。

彼女は、もともと人事担当のマネジャーだった。しかし、この不況で失業し、失業中にスキルをキープするために、プロボノ活動をやっているようです。「スキルをキープする場」としてのプロボノなんですね。これも新鮮な考えでした。

ちょっと脱線しますが、「失業者が多い」というのは、なかなか肌で感じられないと思いますが、Taprootにいる人達と話して、それを実感しました。実は、Taproot参加者の2、3割は失業者で、仕事が見つかるまでプロボノ活動をしているといった人たちも、少なくありませんでした。プロボノ活動の背景には、失業もあるのだと感じました。

4.4%の弱み

ここで、もう一つ数字を紹介させてください。

「96%」

Taprootのサービスを受けたNPOのうち、96%がそのサービスに満足したと回答しています。一方で、残る4%は、Taprootのサービスには満足いかなかったようです。

たまたま、僕が訪問したTaproot支援先のNPOは、プロボノ・チームのマネジャーが半年間で3人も変わってしまい、支援先のNPOはかなり懲り懲りしたようです。実は、失業者がマネジャーを務めていたので、再就職の度にマネジャーが変わってしまったようです。プロボノ活動をしている人たちの一部は失業中の人たちなので、彼らが再就職した際には、このような問題が起きるのですね。これは、一つの問題点だな、と感じましたね。また、プロボノ参加者は当然本業で働いている人たちも多いですから、みんなとても忙しく、例えばミーティングを開催しても、日程が合わず、人が集まらない、といった課題もあるようです。

このような課題もありますが、NPOとビジネスを繋ごうとするTaprootの活動にはとても共感しています。僕も同じような問題意識を共有しているので、Taprootに出会えてよかった、今後このような組織を応援したいな、と強く感じました。


3.サンフランシスコ訪問記(サービスグラント 岡本さん、田島さん)

どうも、こんにちは、岡本と田島です。

このセッションは、完全に息抜きゾーンにして、是非リラックスして聞いてくださいね笑

(岡本さん)

私は、前職の仕事でイベントを通じて嵯峨さんと知り合い、サービスグラントの仕組みや理念に共感し、これを広げていくことに貢献したいと思って、思い切ってサービスグラントに転職しました笑。

(田島さん)

今は学生ですが、週1でサービスグラントのオペレーションを手伝っています。大学の研究で、嵯峨さんにインタビューしたのが、サービスグラントとの出会いでした。

実は、今年大学を卒業予定で、卒業旅行の行き先をみんなと考えていたんです。そしたら、嵯峨さんにサンフランシスコを勧められ、田島さんと急遽サンフランシスコに行くことになりました笑。



【サンフランシスコでの活動】

①Board Matchの視察

Board Matchというイベントを視察してきました。Board Matchとは、理事を獲得したいNPOと理事になりたいビジネスパーソンをつなぐ仕組みで、いわばNPOとビジネスパーソンのお見合いの場を作っているイベントです。

NPOの理事とは、簡単に言うと、「NPOの役員」ですね。会社でいうと、意思決定の担う取締役といったところでしょうか。団体の最終的な意思決定機関です。

今回視察したBoard Matchのイベントには、サンフランシスコのベイエリアから120団体が参加していました。環境、教育、人権、さまざまな分野のNPOが参加し大変賑わっていました。2時間くらいのイベントだったのですが、1000人もの人たちが参加していました。ビジネスパーソンや会社を引退した人たちが多かったですね。

○会場の様子

会場では、NPOがブースを構え、参加者が興味あるブースを回り、「ここは!」というNPOにはコンタクト先や個人情報を残して行く仕組みでした。

また、経験豊富なアドバイザーが参加者のニーズを聞き、アドバイスをしたり、相談に乗るスペースもありました。

○参加者にインタビュー

私たちは、参加者の何人かにインタビューを実施しましたので、ここで簡単に紹介させてください。

参加者①

仕事:ストラテジーマネージャー

社会人経験10年(コンサルタント、銀行)

関心分野:女性問題、子ども

参加動機:「理事に興味があり、ボードマッチはNPOが一堂に集まるので参加しやすいから」

参加者②

仕事:CPA 会計士

関心分野:若者の教育

参加動機:「経験も増やしたいし、自分のスキルをNPOに還元したい。

僕の会社では、NPOと仕事をしているパートナーもいるし、会社も歓迎している」

参加者に共通しているのが、「スキルアップする機会」を求めているということでした。「NPOに対してプロボノすると、自分のスキルアップになる」と言う参加者が多かったのが印象的でした。



○Board Matchの成果

このイベントは、非常に成果があるようです。

昨年に比べ、NPOの参加数は、114団体→120団体、参加者数は、700人→1000人へ伸びているようです。また、参加した7割のNPOが、1名以上の理事を獲得出来ているようです。

日本では、なかなか感じられない熱気を感じましたね。イベントは非常に盛り上がっていて、サンフランシスコのNPO熱を感じました。

プロボノをやるのが当たり前で、会社もそれをサポートする、といった風土を肌で感じました。

②Taprootの活動見学

○Taprootのサービス内容と規模

Taprootには、人材開発、戦略策定、IT、マーケティング、施設デザイン等、多種多様なサービス内容があります。

Taprootの人材担当者にヒアリングしたところ、毎日10通の応募メールがくるそうです。そうすると、年間で、約3600人もの人が毎年新たに登録していることになります。サンフランシスコのベイエリアのみで、14件のプロジェクトが構築中、59件のプロジェクトが進行中、444件のプロジェクトが完了したようです。

○ミーティングや研修の見学

社会人経験10年以上のビジネスマンがプロジェクトを成功に導くリーダーとして品質管理を担当します。この日は、ディレクターの研修現場を見学しましたが、参加者の貫禄と経験豊富さに圧倒されました笑。

また、青少年犯罪者の社会復帰を支援するNPOを支援するプロボノ・プロジェクトのミーティングを一つ見学しました。NPOからの要請は、

子どもたちに渡すパンフレットと、資金調達用のパンフレットのデザインと作成でした。ステークホルダーが多すぎて情報が混在し、オーナーシップを持って整理する人が不在という課題に直面するこのNPOを、プロボノで支援するものです。

また、もう一つ参加したミーティングは、チャータースクール(公設民間運営)の戦略的な効果測定を策定する為のものでした。既に、3カ年の戦略計画を立てているが、何によって成果を図るか、最終的なアウトカムの設定のイメージが共有できずに詰まっているという組織に対して、客観的な視線で情報整理を支援しようとするプロボノでした。

他に参加したミーティングでは、低所得者層を対象に、ITスキルのトレーニングプログラムを受けてもらうことで、収入を増やす、というプロジェクトで、拡大に伴う人事組織の立上と強化を協議していました。

○感じたこと

NPOが抱える悩みは、会社が抱える悩みとあまり変わらないな、と感じました。だからこそ、ビジネスで、そして会社で培ったスキルは、NPOでも活用できると感じましたね。

サービスグラントの理念と目指していることに、とても共感しています。

2010年は、プロボノ元年です。皆さんも、Do it Probono!

後半は、ワークショップを実施しました!

ワークショップのテーマ:教育、貧困、地域、仕事

各テーマに対して、興味があるテーマ・グループに分かれ、下記内容について話し合ってもらいました。

1.各分野における課題は何か。

2.課題解決に関連するプロボノ支援先は?

3.具体的にどのようなプロボノができるのか。

(嵯峨さん)

これらテーマを話題にしながら、交流のきっかけになれば、と思っています。

プロボノは、日本ではまだまだ発展の余地があります。

例えば、教育でいうと、小学校に対してプロボノをするという案も考えられますね。今でも小学校でボランティアの人はいますけど、彼らは責任感を持ってやっている分、疲弊していく場合が多いようです・・・学校の先生やボランティアの方々に疲弊されては困りますよね。おそらく人の組み合わせ方とか、そういうのが大切なんだと思っています。どういう課題があるのか、それに対して何をどうできるか。そういったことを話し合っていけると嬉しいです。



各チームから案をここで簡単に紹介します!

【貧困チーム】

○NPOがアウトリーチできていないところにアウトリーチできるマンパワーの提供のようなプロボノがいいのではないか。

○国内路上生活者をプロデュースし、目標を立ててあげて、その過程をドキュメンタリーにして、認知度を上げることで、支援するのもありでは?

【仕事チーム】

○サービスグラントの話が中心だった。本業の仕事にあまりにも熱中してしまい、自分の世界が閉じてしまう、という懸念を持つ人が少なくないようです。プロボノ活動は、世界を広げられるし、スキルも身に着くと思うし、さまざまなバックグランドを持つ人とプロジェクトを推進できるし、いいなと思います。プロボノのプロボノであるサービスグラントを存続させて行く為の資金調達面でのサポート等、興味があります。



【地域チーム】

○地域の課題は、①地域の関係の希薄化(自治体の弱体化、孤独死、子供と高齢者の関係希薄化)、②商店街の荒廃(郊外型商店にかなわない)だと思っています。よって、地元愛に基づいたNPOや地元の商工会議所を対象に何か支援できないか、と考えました。例えば、リーダーの育成プログラムです。成功の鍵は、やはり、ちゃんとしたリーダーがいるかどうかだと思います。他地域の成功例を共有したり、スキルを持った人たちのつながりを創出したり、出資者と地元のつなぐことで、支援できることがありそうと感じました。

○地域活性化の成功モデルを共有できる仕組みを作るようなプロボノはどうだろうか。各地域のNPOではなく、それらを繋ぐネットワーク型NPOを支援対象に、WEBを活用した質の高いマッチング、成功事例のデータベース作成などが意義高いのでは。



【教育チーム】

○NPOと恊働したい学校を対象に、NPOの学校支援の成功事例を紹介するようなプロボノはどうか。九州の自治体で成功事例がある。放課後に公民館に生徒が集まれる場を構築し、一緒に宿題をやったり、元校長先生がそこで教えていたりする。その地域は、この仕組みを作って以来、生徒の学力が格段と向上したようです。このように成功事例を紹介するHPを作成するプロボノがいいのでは。

○教育の課題は、①教師の疲弊、②地域の交流の希薄化、③セイフティネットの認知の低さだと話しあいました。①教師のアウトソーシングや支援NPOのマッチング、②シニアコミュニティと学校のマッチング、イベント開催、③学校で、セイフティネットの告知ツールの作成、などの案がでました。

【嵯峨さんの講評】

ようやく最近プロボノという言葉が浸透してきたと思っています。最近では、プロボノに対する支援を考え始める企業のCSRも少なくないです。

アメリカでは、地域の財団が、Taprootに寄付をしています。そのような仕組みが日本でも広まれば、サービスグラントも継続しさらに拡大できると考えています。実は、日本各地からサービスグラントの支援要請もあるのですが、なかなかそこまで手を回せない、というのが現状です。そういう事情もあり、「地域」をワークショップの一つのテーマにしました。

プロボノという言葉が徐々に広まりつつあります。アイディアとかあれば、是非サービスグラントに来てほしい、もちろん自分たちでも始めてもいいし、今後も情報交換させて欲しいと思っています。



以 上

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CP19 「エシカル・ジュエリー ビジネスを通じた開発援助」 http://compasspoint.asia/archives/878 http://compasspoint.asia/archives/878#comments Wed, 24 Feb 2010 00:40:18 +0000 daichi http://compasspoint.asia/?p=878 2010年2月21日(日)、青山スタジアムプレイスにて、株式会社HASUNA代表取締役の白木夏子さんを迎えて第19回コンパスポイントを開催しました。今回もまた、日曜の朝から異様な熱さの会となりました!

Ⅰ. コンパスポイントの今年の方針
Ⅱ. 白木さんのお話
Ⅲ. 「CP ACTION」に向けたワークショップ
(↑クリックすると各コンテンツに飛びます)



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Ⅰ. コンパスポイントの今年の方針
3年目の1発目ということで、まずは今年のコンパスポイントの重点項目をコンパスポイント事務局いいともから発表しました。昨年末に、CP18でメンバーからもらった貴重な意見をベースに、事務局で色々と考えて、2010年は、以下の点に重点を置いてやっていきたいと思ってます。

先駆者を招く講演会は、従来どおり、今後も継続します!
・みなさんからの意見の中で、「刺激」というキーワードが非常に多かったです。
・今後も講演会を継続して欲しいという要望が多かったので、2010年も継続してやります!

CP ACTION」体制を整える!
・2009年の一つの特徴は、「実際にActionを起こすことができた」ということだと思ってます。
TFTプロジェクトをはじめ、多くのプロジェクトが立ち上がりましたよね~
・2010年も、Actionのきっかけ作りと、Actionを起こしたチームのサポートを充実させます!

仲間同志の交流を活性化させます!
・もっと仲間と交流したい! もっと仲間のことを知りたい! というコメントがとても多かったです。
・2010年は、「オフの場」もしっかり増やしていきますよ~!

SNSを始めます!
・メンバー向けに、FacebookでCPメンバー限定コミュニティを作りました!
・ここで意見交換や交流を増やしていこうと思います。是非Facebookへの参加を!

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Ⅱ. 白木さんのお話

白木夏子氏
1981年鹿児島生まれ、愛知育ち。2002年から英ロンドン大学キングスカレッジにて、発展途上国の開発について学ぶ。卒業後は国連人口基金ベトナム・ハノイ事務所とアジア開発銀行研究所にてインターンを経験投資ファンド事業会社を経て、2009年4月HASUNA Co.,Ltd.設立。同社代表取締役就任。現在、Ethical(環境や社会に配慮をした)なジュエリーブランドを中心とした事業を展開。

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私は、まだ昨年株式会社を立ち上げたばかり。同世代の人との交流の場が少ないので、今日は本当に楽しみにしていました。また、お話をしても「すごい!すごい!」で終わってしまうことが多いので、今日のように一緒に課題を共有して動いていける場にワクワクしています。

HASUNAは、「輝く人と、世界のために(For humanity and the brilliant world)」を掲げたエシカル・ジュエリー(エシカルは「道徳的・倫理的」という意味)のブランドです。

HASUNAのホームページ(オシャレなウェブサイトで、必見です!)

環境や人・社会に配慮をした素材を使用したジュエリーをコンセプトにビジネスを行っており、現在は、ブライダル・ジュエリーの制作販売と、フェアトレード素材を使用したジュエリーの制作販売の2つの事業を行っています。このビジネスを通じて何を達成したいかはまた後で説明するので、まずはこれまでの歩みについて話させて下さい。
国際協力への目覚め
私の第一のターニングポイントは、18歳のときでした。

私は大学受験の時に色々とありまして受験を放棄してしまい(笑)、結果的に志望校には落ち、短大に入学することになります。入学後、このままではダメだと思い、自分のやりたいことを模索するようになります。

その中でフォトジャーナリストの桃井和馬さんと出会い、そこで紛争・森林破壊などの問題を知って衝撃を受けました。これまでも教科書などで少しは知っていた話でしたが、実際に現地で活動されている方からの生の話を初めて聞き、大きな刺激を受けました。自分の悩んでいることなどは小さいことだと気づき、国際協力の活動に興味を持つようになったんです。それと同時に、どうすればこうした活動を仕事にできるのかと考えて悩み始めました。

結局、悩んでいても仕方がないと、話を聞いた数カ月後にはフィリピンへの旅行を決意します。フィリピンでは、ゴミ山の問題を目の当たりにするなど、途上国がどういう場所であるかを実感しました。「ああ、私はこういう人達のために何かをしたいんだ」と、ここで決心することができたんです。もう一度大学に入り直して、国際開発を勉強しようと決めたのです。

フィリピンから帰国後、ロンドン大学へと入学することになりました。そこで国際開発を選考したのですが、徐々に机上の空論のような国際援助の議論に疑問を抱くようになります。もっと途上国を肌で知ることが必要だと思い、1年目が終わった後にはインドで2ヶ月間滞在します。ここで多くの被差別部落を巡る過程でカースト制度の問題に衝撃を受けて、再び自分は何をすべきかを考え始めるようになりました。

「日本人として、先進国として、一体何ができるんだろう?」

そうした疑問について、とにかく迷いました。多くの課題を見て、いったい何から手をつけていいのか、分からなくなったんです。ただ、自分が小さなNGOに入っても、世界を変えるようなことはできないのではないか…。そのようなことを漠然と考え、もっと社会のシステムを本質的に変えられる場所に行きたいと思うようになり、国連への就職を目指すようになりました。


ビジネスの力を使え
第二のターニングポイントは、24歳のときでした。

ロンドン大学を卒業後は、国連でのインターンを目指しました。ありとあらゆる機関への申し込みを50件近くして、なんとかベトナムのハワイで国連人権基金でのインターンをできることになったんです。ここでは、HIV/AIDSの啓蒙活動プロジェクトを半年間行いました。

この間に、援助業界にいる人とのたくさんのネットワークができて、色々な人と色々な話をしました。そうした援助業界で頑張る熱い人たちに感銘を受ける一方で、そうした人たちが1%にも満たない世の中では、世界はよくなっていかないのではないかとも考えました。

「果たして援助だけで貧困はなくなるのだろうか…」

そうした疑問が、自分の中に湧き上がってきました。1%の熱い人ではなく、むしろ99%の普通の人たちを動かさなければ世界は変わらないと思ったのです。

「そうだ、お金だ。ビジネスだ」

その時に、そう閃いたんです。

2006年にベトナムから帰国すると、将来的には起業することを目指し、日本のビジネスの社会で経験を積むために就職活動をすることを決意します。「経営者の目線を感じられる」、「全体が見渡せる小規模な会社である」、「金融を学べる」という3つのキーワードで就職先を探し、結果的に投資ファンド事業会社での勤務を始めることになります。

時はバブル絶頂時。日本の不動産に投資する外国人投資家の手助けをするため、働いて働きました。毎日倒れるまで働いて、体にビジネスを叩き込む日々でした。「バカ、死ね、あほ」と呼ばれながら、厳しい日々を過ごした記憶があります(笑)

しかし、その後の金融恐慌で不動産バブルは崩壊し、徐々に仕事量が少なくなっていきました。それをキッカケに、私は次のステップを目指すようになります。


ジュエリーを通じた社会貢献
そして第3のターニングポイントは、26歳のときにやってきました。

会社が傾き始めた頃から、「これから自分は何をやっていくべきなんだろう」と考えるようになりました。自分で色々な事業プランを考えて、色々な人と相談する日々を過ごしました。その中で、実現可能性が低いアイデアを削除していき、最終的には「ジュエリー」というキーワードが残ったんです。

もともと母がファッション・デザイナーをしていたことに加え、自分自身もファッションがとても好きでした。学生時代からネットショップで手作りジュエリーの販売もしていたくらいです。

でも一方で、自分の大好きなジュエリーの裏には、ダイヤモンドや金の鉱山などで多くの搾取が行われていることに問題意識を覚えました。先進国の裕福な人のために、発展途上国の人たちが、児童労働や不当な条件での労働を強いられているという現実に気付かされたのです。ジュエリーは愛や絆の象徴であり、自分にとっても大事なもの。そして人を輝かせるもの。それなのに、裏にこんな不幸な現実があるべきではないと強く思いました。

ジュエリーを通じてもっと「人」と「世界」のためにできることがあるんじゃないだろうか?ジュエリーを通じて、「悲劇」ではなく「輝く人」を生み出したいと思ったんです。

そして、調べてみると、この分野で動いている人は日本にはいない。もう、自分がやるしかないと思いました。

それからは、夜の時間を利用してジュエリーの学校に通うなど、1年間を起業準備にあてました。そして、会社の早期退職者の募集を機に、私は投資ファンドを退職し、株式会社HASUNAを起こしました。27歳のときでした。



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HASUNAで達成したいこと
株式会社HASUNAでは、現在2つのビジネスを展開しています。

①ブライダル・ジュエリーの制作・販売

1つ目は、結婚指輪・婚約指輪などといったブライダル・ジュエリーの制作・販売です。フェアトレードの金や再生プラチナ、カナダ産・ナミビア産のエシカル・ダイヤモンドなどを使用しています。また、デザインからお客様と一緒になってオーダーメイドで作っていくのが大きな特徴です。2010年4月からは、オーダーメイド以外の、ブライダルのコレクションラインも発売します。

②フェアトレード素材を使用したジュエリーの製作販売

こちらは、青年海外協力隊のネットワークなどを利用して、ベリーズ・ルワンダ・ミクロネシアなどの現地の人々と一緒に、現地の素材を利用してジュエリーを制作・販売しています。例えば「旅コレクション」は、ジュエリーの素材が産まれた国々を旅している感覚でジュエリーを身につけられるラインナップです。HASUNAでは、素材を仕入れている現地の雰囲気をデザインの中に必ず入れ込むようにしています。

私は、社会運動には2つのやり方があると思っています。1つは、「〇〇問題を撲滅しよう!」という撲滅型のやり方。もう1つは、有機野菜が広まっていったような、社会により多くの選択肢を提供していくことによって徐々に広めていく「ジワジワ浸透型」。HASUNAでは、エスカル・ジュエリーという選択肢を提供することで、「ジワジワ浸透型」で変革を起こしていきたいと思っています。

創業間もないHASUNAですが、話題性のあるプロダクトということで、百貨店などでも注目してもらえています。一方でまだまだ課題も多いので、後半のワークショップで皆さんと課題を共有して、これから一緒に何かをやっていければいいなと思っています。

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質疑応答

Q. 何がHASUNAの強み/訴求ポイントだと考えていますか?

A. ブライダル・ジュエリーの訴求ポイントは、やっぱりエシカルであることです。「身につけている人だけではなく、作っている人たちも笑顔になる」ことを売りにしていきたいと考えています。また、彼女に内緒でプレゼントしたいという男性のお客様と、彼女への想いや、彼女さんの写真を見ながら一緒に作っていくなど、コミュニケーションをしながら「世界に1つだけのデザイン」を創り上げていくことも、HASUNAの強みの1つです。

一方で、フェアトレードジュエリーの方は、デザインが全てです。百貨店に来るマダムたちに社会的意義を訴求しても駄目でした。マダム向けには、彼女たちを「いかに美しくできるか」ということに軸足を置いて販売しようと心がけています。ただ、エシカルであるということは、どの商品を購入するかで迷っているお客様に対する最後の一押しにはなっていると思います。

Q. 消費者の側の世界を変えていきたいという活動、本当に素晴らしいことだと思います。一方で、生産者側の世界はどのように変えていきたいのですか?

A.現状では、ベリーズ・コロンビア・ミクロネシア・インドネシアの4カ国が主な取引先です。HASUNAとしては、これらの国々の人たちに「現地の人たちに誇りを持ってもらうこと」を一番の目的にしています。

現地のお土産物屋さんにチョコンと置かれるだけではなく、日本の目の肥えた消費者たちが身につけていているということで、現地の職人さんたちには誇りを持ってもらいたいのです。実際、「あなたのつくった製品は日本で色々な人に愛されているよ」と伝えることで、現地の人たちは誇りを感じてくれています。

私自身としても、素材を削ったり磨いたりという作業は、彼らにしかできない大変だけど素晴らしい作業だと思っています。HASUNAでは、そうした途上国の職人さんたちの素晴らしい仕事を尊いものであると考え、地球上からなくしてはならないものだと考えています。

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Ⅲ. 「CP ACTION」に向けたワークショップ
コンパスポイントの今年の方針でも触れたように、今年は、ワークショップでアイデアを出すことで勉強会を実際のプロジェクトに繋げる「CP ACTION」に重点的に取り組んでいきます。今回のCP19でも、白木さんと事前に決めた4つのテーマに沿ってディスカッションが行われ、様々な素晴らしいアイデアが生まれました。




①HASUNAの広報戦略
②HASUNA主催イベント
③HASUNAのブランディング
④起業・NPOとのコラボレーション


全てのアイデアはここでは書ききれませんが、広報戦略チームでの「直営店を作った方がいい」というアイデアや、イベントチームでの「社会人ファッションショーの開催」というアイデア、ブランディングチームの「購入した人のブログやSNSの活用」というアイデアなどは、特に白木さんも面白いと感じてくださったようです。

今回出たアイデアだけに限らず、白木さんとコンパスポイントでは、さまざまな切り口からプロボノプロジェクトを始めようと考えています。最後にも、白木さんからは「コンパスポイントの皆さんと一緒に動いていきたいです!よろしくお願いします」というお言葉を頂きました。

HASUNA×コンパスポイントで、面白いことを仕掛けていけるといいですね。白木さん、どうもありがとうございました!!

そして最後に、今回の企画の運営をを手伝ってくれた最強メンバーのトモオ、まいこ、マッキー、本当にどうもありがとう!


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CP18 「情熱をカタチに ~09年コンパスポイントの軌跡と今後の展望~」 http://compasspoint.asia/archives/843 http://compasspoint.asia/archives/843#comments Sat, 19 Dec 2009 13:44:05 +0000 daichi http://compasspoint.asia/?p=843 メンバー相関図

クリスマスも迫る12月13日日曜日の夜、コンパスポイント第18回勉強会を開催しました!

今回は2009年のコンパスポイントの歩みを振り返り、
今後のコンパスポイントの行方をみんなで考えました。

◆勉強会前半

今年始動した各ブロジェクトチームの活動や成果について報告してもらい、
会場から質疑応答を受けました。

①TFT弁当箱チーム(担当:由佳ちゃん)

TFTチーム

きっかけは、TFTの小暮さんを招いてのCP12(4月)から生まれたアイディア。
社員食堂利用者以外にもTFTの寄付に参加してもらおうという目的のもと、
TFT弁当箱を売り出すべく6月頃から提携企業を探し始め、
8月半ばに弁当箱メーカー、イエロースタジオさんからご協力の快諾を得ました!
その後も、3月の発売に向けて、PR・販路開拓などに約10名のメンバーが奔走しています。
ちなみに、弁当箱の商品名は「BOX FOR TWO」
みんなの思いがカタチになっていくというこのプロジェクトの熱気を、
リーダーの由佳ちゃんが伝えてくれました。

プロジェクトの詳細はこちら

②寿町チーム(担当:おまけん、マキ(なかた))

CP18の様子

横浜のドヤ街・寿町に新しい風をもたらすべく、
コトラボの岡部さん(CP16講師)と共同して、プロジェクトを進めています。

チームのミッションは、
「寿町のリソースを活用しつつ、外から人を呼び込んで、
寿町とその周辺に新しい人の流れとつながりをつくること」

具体的には、
−学生・社会人・地域の人が集まるコモンスペースをつくる!
−コトラボのメイン事業であるホステルのPRを強化!
−寿町の住民の多様性を伝えるオーラルヒストリー!
−ホステルの価値を高める取り組み!(アート??)
今後春にかけてそれぞれカタチになっていきそうです。

プロジェクトの詳細はこちら

③ソーシャル・ファイナンス研究会(DSF)(担当:ヒロポン、うっちー)

DSF

「社会のため」になる活動にいかにお金を回すかという問題意識で1月にスタート。
6月には三重県の古民家を利用した町活性化のプロジェクトを応援すべく、
事業・財務調査等を実施。7月にはCP14の勉強会を主催してくれました。
10月からはソーシャル・ファイナンスについての体系的知識を深めるために、
座学勉強会を開催中。
今後は、ソーシャル・ファイナンス・カフェを運営したり、
NPOに対する提言や手伝いをして行く予定ということです!

さらに、コンパスポイント勉強会として、
紀伊長島の生活を体験するという案を提案してくれました!!

プロジェクトの詳細はこちら

④Millenium Promise Japan(MPJ)チーム(担当:うっちー、ばんちゃん)

MPJ

もともとは海外の社会起業家を自分たちのイニシアティブで日本に呼ぼう!
というプロジェクトだったが、紆余曲折あって
国連のミレニアム開発目標(MDGs)を支援する団体の日本支部として再結成。

すでにジェフリー・サックス教授を招く活動に関わったりしてます!
今後はファンドレイジングやアドボカシーなどにチーム上げて取り組んで行く予定です!

プロジェクトの詳細はこちら

⑤Compass Point事務局(担当:カズ)

CP18の模様

今年は、<気づく・深める・カタチにする>という3つのプログラムで運営しました。
特にカタチにするという新しい目標が、各プロジェクトとして達成されたことがとっても有意義でした!

<質疑応答>
Q. たくさんの活動をしているが、どうやって時間とモチベーションを管理してるのですか?
A. 睡眠を削る(笑)。仕事とこういう活動を一貫したコンセプトでやる。仲間と助け合えることが大事。etc.

Q. プロジェクトに携わってよかったことは?
A. いろんな業種の仲間から、スキル・知識などの面で勉強させられるし、刺激的!実は本業にもすごく活きる!等

◆勉強会後半

WSの模様

前半での発表もとにして、CPの価値と来年以降のあり方について
グルーブ形式で意見・アイディアを出し合いました。

<テーマ1:CPの何に価値を感じますか?>
・講師の質が高い!
・同世代の、高い志を持った仲間から刺激を受ける!
・居心地がいい、楽しい!
などなど

<テーマ2:これからのCPにどうなってほしいですか?>
・もっとメンバーどうしが仲良くなるイベントを!
・名刺をつくったりしてPR強化!
・プロジェクトの活動紹介やフィードバックをする時間を!
などなど

みなさんからの意見は今後の運営方針を考える際にとっても参考にさせて
いただきました。あらためて、ご協力ありがとうございました!

WSでのポストイット

◆勉強会後

勉強会のあとは、もちろん毎年恒例のCPパーティー!
今までのCP講師の方からのビデオメッセージをいただいたり、
参加者の関係図づくり(一番上の写真)をしたりして盛り上がりました♪

参加していただいたみなさん、ありがとうございました!
来年以降のCPもぜひお楽しみに!

CP18ワークショップ

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CP17 「ビジネス・マインドとソーシャル・ハート」 http://compasspoint.asia/archives/618 http://compasspoint.asia/archives/618#comments Sun, 08 Nov 2009 19:50:35 +0000 daichi http://compasspoint.asia/?p=618 CIMG0938

Compass Point 第17回勉強会は、クルミドコーヒー店主の影山知明さんをお招きし、
「ビジネス・マインドとソーシャル・ハート 」と題して開催しました。

参加者のみんながとってもいい刺激を受けた言葉の数々をここに記します!!

■マッキンゼー時代

パブリックなところで成果を出すためにはまずビジネススキルを磨こうと考えて1997年にマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社しました。

しかし、コンサルティング業は「客観的」であることが求められ、自分自身が何をやりたいのか、何を好きなのかを出すことができない業界です。また、仕事相手である大企業の経営企画部長などにビジネスに対する主体性を感じられずだんだんつまらなくなっていきました。

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■ウィルキャピタルから人生の分岐点へ

そして2000年に、ウィルキャピタルマネジメント株式会社の設立に参画しました。リスクを抱えながら前に進もうとする人を応援するということにやりがいを感じ、また、投資判断の中で「自分が何をしたいのか」ということを考える機会をもつことができました。

しかし、次第にベンチャーキャピタルの自己矛盾を感じるようになりました。ベンチャーキャピタルは起業家の志を応援したい反面で、利益を要求せざるを得ません。そのため、経営者がもっていた当初の創業の動機が利益追求によってどこかに行ってしまうということを何度も見たのです。

結局、コンサルタントもベンチャーキャピタルもサポーターにすぎないし、世の中を見ても、社会起業家の支援者は多いが実際のプレーヤーは少ないです。それに問題を感じるようになりました。そして2009年4月、セキュリテ(CP14の記事を参照)・クルミドコーヒー・コレクティブハウジングなどに取り組んでいくこととなり、人生の分岐点を迎えます。

■コレクティブハウジング社について

個々が独立した住居を持ちながらお隣と緩やかに関わっていく新しいスタイルの住居です。北欧では40年くらいの歴史をもっています。「コレクティブ」とは、「自立した個人による、共同体への貢献」ということができます。サッカー日本代表でいえば前者ばかりだったのがジーコで、後者ばかりだったのがトゥルシエですね。これが両方必要ということです。

2008年11月からこのNPOの代表理事を務めていますが、経営もコレクティブでそれぞれの理事がフラットな関係において力を発揮しています。ひとつの組織論を試しているようなものです。

コレクティブハウジング社のホームページ

■クルミドコーヒーへの道

老朽化した生家と自分が育った西国分寺の町をチャレンジの拠点にしたいと思いました。そこでまず、マージュ西国分寺という共同住宅を企画しました。

どんな社会問題でも家やそれを含む地域社会の問題に還元される。だから、家や住環境の可能性を追求しようと思ったのです。過去と切り離されてしまっているマンションなどと異なり、自分が育ったという過去やその町にあるものとのつながりを大事にしていこうというコンセプトで進めていきました。

そして、マージュ西国分寺には住人同士のコモンスペースを設けたのですが、それとは別に1階にバブリックコモンスペースとしてカフェクルミドコーヒーをつくることにしました。これは、昔のお座敷や縁側が果たしていた機能をそこにもたせ、出会いが生まれる空間をつくるということです。普通にマーケットプランニングをしていたなら、飲み屋をつくろう!ということになってしまったと思いますが、どういう町にしたいかというところから逆算してカフェにすることにしました。

すごく衝撃を受けたのが、カフェ・マメヒコのオーナー井川さん作成の企画書(演出覚書)が全部手書きだったこと。コンサル時代はパワーポイントで何でも作れたが、手書きの企画書がもつ温かみに感心しました。客単価等の経済性の話の前にこのイメージ画があったことで、やりたかったことからブレずに企画を進められたんです。

Easy come, easy goという言葉があるとおり簡単に得たお客さんはすぐになくしてしまうものです。だから、ビラ配りで集客するのではなく、地道に時間をかけて関係を作り、植物が根を張るようにしてお客さんと繋がっていく方法をとりました。そうすることによって不景気だからといって客足が遠のかない関係性が築けるはずだと思うんです。

※ここで、クルミドコーヒーの吉間さんにお話ししていただきました。デザインの勉強をしていたのでそれを活かせると思って関わったそうで、「子どもに本物と出会ってもらいつつ、大人も楽しむという空間をつくっていきたい」とおっしゃっていました。

CP17

■クルミドコーヒーから学んでいること

まず、「ゆっくりいそげ (festina lente)」、つまり、かけるべき手間をかけるということです。資金を5年で回収と言われると当初の意思に対するいろんな「ウソ」が必要になってしまうから、自分達の労力で改修等をして資金不足を補いました。手間をかけるからこそできる空間がある。10年20年かけていいと思ってるからこういうカフェができるんです。

また、「空間が行動を誘発する」ということも学びました。空間の質によって会話の質も集まる人も変わってくるんですね。コーヒー1杯で650円と少し高めの料金設定ですが、それを払うからこそ作り出せる空間があることも次第に分かってもらえるのではないでしょうか。

■影山さんの人生観

私の人生訓は「犬も歩けば棒に当たる」です。つまり、人生を演繹的にデザインすることはできず、最終的にはノリとか縁で決まるものということです。一歩歩き始めてみることで新たな出会い(縁)が生まれ道が開けていく。そして振り返ってみて、「自分はこういうものを求めてきたのか」と分かるものなんです。

だからこそ、明日のために今日を犠牲にするのではなく、今できることを精一杯やってくこと、歩き続けることに力を注ぐことが大切です。

■質疑応答

CP16

Q. 影山さんがアクションをし続け「棒に当たる」ためにどのようなことを考えていますか。

A. 大事にしていることが2つあります。ひとつは、いかに固有名詞としての自分で仕事ができるかです。マッキンゼーを辞めたとき付き合いがなくなった人が大勢いたんですが、それは嫌だなと。単に葬式が惨めになるのは嫌だということなんですが(笑)。もうひとつは、自分なりの旗を立てるということです。はじめて会った人にいつも「とうもろこしと天津甘栗が好き」というのですが、これによって天津甘栗を見て私のことを思い出してくれたりして印象に残るんです。

Q. コレクティブハウジングは北欧由来の取り組みということですが、日本においてチャレンジングな点はありますか。

A. 日本はいい関係を作り上げていく成功体験があまりないんじゃないかという気がします。家族でも企業でも。ただ、1回そういう体験をして身につけさえすればけっこううまくいくのだと思います。

Q. 社会企業の当事者が少なくサポーターばかりというお話がありましたが、どうやったら当事者が増えるでしょうか。また、当事者になられた影山さんからはサポーターはどのように見えますか。

A. 起業というとどうしてもメシが食べられるかの問題になるので、別の仕事で金を稼げるといいですよね。稼ぎ方はあるはずですし。一方で、助成金を受けるという手段もありますが、受け取れるのは活動の後という制度的課題がありますね。学校を出ていきなり社会的起業をするという人もいますが、皆がスキルが高いわけではありません。やはり、企業で働いてスキルを付けた人がやっていくのがいいと思います。サボーターについてですが、サポーターとしてのプロフェッショナリティはもっていてほしいです。当事者としては「手伝えることがあったらやるよ!」という姿勢はやっかいです。同じ当事者としての意識を持って、自分にできる役割を提示してくれるのがありがたいですね。

Q. 影山さんはいくつもの仕事を掛け持っていらっしゃいますが、どのように時間をやりくりしているのですか。

A. 自分は寝なきゃダメなタイプです。だけど、僕がいなくても事業が回るという状況ができていることで掛け持ちができています。

Q. 新しい事業に取り組まれるときどのような意思・覚悟で取り組まれるのですか。

A. 実は意思というのではなく、たまたま始めたということが多いです。ただ、そこに踏み込んだときどれくらい大変なのかという想像はするようにしています。ちなみに、リーダーは「ほどよく頼りない」くらいがちょうどいいんですよ。周りが手を差し伸べたくなるみたいなので(笑)。

CP17

■最後に影山さんからのメッセージ

僕が好きな言葉が2つあります。

ひとつは「鳥の目と虫の目」。俯瞰的な大きな視点とミクロな部分を見る視点の両方を併せ持つことが大切です。

もうひとつは「起業より修行」。今焦って何か大きなことをしようと考えなくてよいから、まず自分のいる場所でしっかりスキルを身につけることです。そこで何かひとつでも”必殺技”をもてるようになれば将来それがきっと活きますから。

CP17
影山さん、心に響くメッセージをどうもありがとうございました!

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CP16 街を元気にする「コトづくり」~寿町からの挑戦~ http://compasspoint.asia/archives/519 http://compasspoint.asia/archives/519#comments Tue, 27 Oct 2009 02:16:56 +0000 daichi http://compasspoint.asia/?p=519 イントロダクション

夏でした。それはもう情熱とともに熱い夏・・・。

今回のCP16ではコトラボ合同会社の代表岡部友彦さんを迎えて、講義とワークショップに加えて、野外活動、そしてBBQもやっちゃいました!

CP16集合写真

プログラム概要

①講義~岡部さんより~
②寿町を歩く!
③ワークショップ
④BBQ

①講義~岡部さんのお話

まずは岡部さんよりご自身の活動について、活動の場である寿町についてお話を伺いました。

岡部さん

岡部さんと寿町との出会い

岡部さんが大学院生だった2004年8月。友人に誘われて何も知らずに寿町を訪れたとき、NPO「さなぎ達」と出会われました。岡部さんが寿町に魅かれた理由は大きく二つ。一つはさまざまな価値観が混在する場だという点。もう一つは、建築的視点からの興味。周辺の町と異なって乱開発されてこなかったことが特殊で、「この町には現代建築から失われたものがある」という直観がはたらいたそうです。また「寿町」という、単体の建築物よりも大きいが都市よりは小さい規模の対象に取り組むことがとても面白いと感じられたとのことでした。実際に寿町はなんとなく懐かしさすら覚える町なんです。

寿町とは?

神奈川県横浜市に所在。JR根岸線石川町駅北口から中華街とは反対方向に少し歩いたところにある、200m×300mのエリア。山谷(東京)・西成(大阪)に並ぶ、日本の3大ドヤ街のひとつ。戦後、米軍が接収したが、日雇い労働者をターゲットにした簡易宿屋業を営んで栄え、ピーク時には1万人の労働者が宿泊していた。その後、日雇い労働者は高齢化し、現在は約6千人の高齢者が暮らす町となっており、その8割が生活保護を受けている。宿泊所は三畳間という狭いものが多いため、子どもはほとんど暮らしていない。最近は不景気の影響から、若者が増えている。また「寿町」と聞くと、横浜の人はマイナスのイメージを抱き、あまり良い顔をしないのが現状。

ホステル入口

「モノづくり」ではなく「コトづくり」を

岡部さんは建築出身でありながら、単体の建築物をあまり手がけていらっしゃいません。それは、『「モノづくり」よりも「コトづくり」を大切にしたいと考えているから。』と岡部さんはおっしゃっていました。岡部さんのおっしゃる「コト」には「コミュニティ」、「コミュニケーション」、「価値観」などの意味が込められています。

岡部さんが寿町で取り組むコトづくりの指針は、町にまつわる負のイメージを正のイメージへと転換すること。

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寿町で実施されているプロジェクトたち

寿町ではいくつかのプロジェクトが同時に進行しています。ここでプロジェクトを少しご紹介させていただきます。

(1)ホステル事業(Yokohama Hostel Village)

目的は町に新しい風を吹き込むこと。現在簡易宿泊所は122棟、約8,000の部屋が存在しているが、町の人口は6,000人なので、約2,000室は空き部屋となっている。そこで、建物単体でなく街全体をホステルと見立て、ホステル事業を行っている。ツーリストはひとつだけあるフロントオフィスを訪れ、町に散在している部屋を割り当てられるというやり方である。

ホステルは簡易宿泊所のオーナーさんとの恊働で運営されている。部屋や廊下の改装はオーナーか行い(中には屋上に芝生を植えているところも!)、コトラボはソフトのマネジメントを行っている。建物全部を借り上げているわけではなく、5階建ての建物の4階までは町の人が暮らし、最上階のみ旅行者に割り当てられている。古い建物が多く、バリアフリーになっていないので、昇降がラクな下のほうに町の人が住んでいる。あくまで町の人の生活優先なのだ。現在、一ヶ月で延べ1000人ほどの旅行者が泊まりにきている。

ホステルを運営していく中でのひとつのこだわりは、フロントなどの内装をセルフビルドすることだそうです。岡部さん自身や大学の後輩が自力で設計から組み立てまでを行っていった。その過程で、元トビ職の町のおじさんがおもしろがって手伝いにきたりして若者達と打ち解けていくという効果もあった。

ホステルの受付
↑ホステルの受付

ホステル内部
↑宿泊施設内

(2)エクスチェンジプログラム

ホステル業務のうち、夜間の緊急トラブル等に対応するために夜間スタッフをしてくれる人を募集している。人材としては、夢を持ってがんばっているが収入があまりないアーティスト志望や起業家志望の若者。住居としてホステルの部屋を無償で割りあて、また、さなぎ食堂の食券2食分を支給している。かなり人気で現在のところ枠は埋まっているそう。

(3)日替わりサロン

ホステルのフロントスペースを利用して、英会話教室・スープカフェ・スタッフや宿泊客の誕生日会(月一度)・長期宿泊客の送別会などのサロンを開催している。寿町近隣に住む方も集まってくる。

ホステル屋上

(4)プロモーション

岡部さんは「寿プロモーション」という映像作品を製作し(DVDあり)、様々なところで上映の機会を得ている。これはイギリスの都市開発で撮られている手法で、アート作品としても見れるクオリティの映像を作ることで発表の機会を多く得ることができ、より広く都市の問題や魅力を伝えることができるという。寿プロモーションは横浜のBankArtで長らく上映されていた。

CP16 講演中の様子

(5)町の住人の生活支援

10年ほど前からNPO法人さなぎ達が中心になって医・衣・食・職・住の5つを柱として行っている事業。このうち「衣」は、全国から衣服の寄付を募って「さなぎの家」という憩いのスペースに並べておき、町の人が好きな衣服を選べるようになっているもの。「食」は「さなぎ食堂」で安い食事を提供している。「職」では、町の人が食堂などで再度働く機会を提供する。たとえば、介護。(入れ墨の入ったご老人を同じく入れ墨のあるおじさんが介護している写真はとてもインパクトがありました)。通常なら介護するのもされるのにも抵抗のある人どうしが、寿町ならサービスを提供したりされたりできる。こうしてヘルパーの資格を取り正社員となる人も数%いるとのこと。

こうした取り組みの重要な目的は、おじさん達どうしの仲間づくりを手伝うことだという。「ホームレス」になる場合、職を失うなどして「ホープレス」化し、家族との円が希薄化し「ファミリーレス」となって、「ホームレス」にいたるということがいわれる。そこで、擬似ファミリーをつくり、仕事や語らいの場を通して仲間の中での自分の役割(寄付品の管理や路上のプランターへの水やりetc)を発見することによって、こうした流れを断ち切ろうということ。

また、町が高齢化していること、一人暮らしで生活環境が乱れがちということから、孤独死も多く見られる。そこで、孤独死をできるだけなくそうということで、弱っている人の「見守りネットワーク」をつくってもいる。

寿町とつき合っていく心構え

岡部さんはよく「GOALは何か?」と訊ねますが、GOAL設定という考え方はしていないそうです。町は50年とか100年というスパンで存在するし、生き物のように自然と変化していくという側面もあります。例えば、今コトラボ以外にもホステル事業を始めたオーナーが出てきています。これはコトラボにとっては大変なことだけど、町としては自然な変化であって町が残っていくためにはとてもいいことですよね?このようなときに自分一人の「どうしたいか」を決めることには意味がないと考えていらっしゃるそうです。

とはいえ、負のイメージがつきまとう町にはしたくないと岡部さんはおっしゃいます。『人の流れのデザインや町のイメージの改善といったソフト面でのアプローチをしていきたい。そのために町の「再価値化」とその価値の「可視化」をしていきたい。』と。

寿町は未だマイナスイメージで捉えられることが多い町ですが、実際に訪れてみるとおもしろい人がたくさんいたり、町に愛着を感じることのできるとても魅力的な町なんです。こうして岡部さんや周りの人たちが関わっていくことで、どんどん変わっていく可能性を感じますね。

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②寿町を歩く!

寿町では基本的に写真撮影が禁止されています。実際に歩いてみて、町の人たちが話しかけてくれるあったかい町であることが感じられました。町の人が「少年よ、大志を抱け」とおっしゃってました。皆さん大志は抱いていますか?笑

③ワークショップ

以下の三つのテーマに分かれ、わいわいとワークショップを行いました。

A. 自分ゴト拡大プロジェクト
B. 寿町と旅行者の関係を深める方策
C. 社会企業家のためのプラットフォームづくり

CP16 WS①
CP16 WS②

④BBQ

終わった後はBBQをしましたー。

CP16 BBQ

⑤総括

寿町は魅力的な町であるとともに、可能性を感じる町でもあります。その歴史や住む人たちがそうさせたのでしょうか?またコンパスポイントとしては最長時間?お付き合いいただき、ありがとうございます。BBQによって、いつもと違う側面の皆を知る機会になったと思います。さてそんな寿町にCPとしても継続的に関わっていくことが決定しました!プロジェクトも始まっているので、今後の動向にご注目くださいね!

09年08月08日(土) 文責:小俣 健三郎 大宮千絵 栃尾 洲脇佳世

オマケン
↑企画者のKさん

スワキ
↑企画者のSさん

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CP15 「マイ・ロード ~ボクらの選んできた道と、ボクらがこれから歩む道~」 http://compasspoint.asia/archives/494 http://compasspoint.asia/archives/494#comments Mon, 03 Aug 2009 04:43:09 +0000 daichi http://compasspoint.asia/?p=494

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夏ですね。
前日のうっとおしい天気がうそのように晴れわたった空の下、CP15の幕があがりました。

今回は「『深める』プログラム」の第3弾。
“マイ・ロード”~ボクらの選んできた道と、これからボクらが歩む道~というテーマで、
小沼志緒さんと石川祥平さんのふたりにお話をしてもらいました。

ところで、CP15では前回までとは趣向を変え、新しい試みをしました。
第1部は「スピーカー×パネラー×会場」横断型のセッション。スピーカーの話にパネラーが色々と突っ込んで膨らんだ話題を、会場に投げてワークショップをやってしまおう、という試みです。
第2部は「全員で輪になって語らおう」の一体型セッション。

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↑ファシリテーターとして全体をコーディネートする大事な役目はけんいちくんが担ってくれました。



それでは第1部。

1人目のスピーカーは、今、人生で初めてのまわり道をするというしおさん
この8月で外資系金融機関を退職し、旦那様である我らが大地くんと、
半年アメリカへ渡ります。(寂しくなりますね…)
『私の生きる道』と題し、モットー、キャリア、これからについて語ってくれました。

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モットー。

やるならやらねばのモットーのもと、「一度始めたことは最後までやりきる」のがしおさんのスタイル。それは、キャプテンを務めた中高のバスケ部、副将を務め4年生まで現役で走り続けた大学のラクロス部の取り組みからも感じることができました。
既に小学校高学年の時に、人は努力をしていかないと前に進まない生き物なのだと自覚したそうです!
双子の妹さんがいることも大きく関わっているようですが、価値観や信念は、家族や学生時代の環境・経験によって形作られていったようです。

キャリア。

いわゆる「高給/激務」の4年ちょっとを過ごした中で見出したことを話してくれました。女性として働く上で大切に感じていること、対等/媚びない/甘えないなどのキーワードが、強い女性、しおさんらしさを象徴していました。向上心・向学心が、人を成長させる重要なポイントだとも添えていました。


これから。

「もっとクリエイティブなことがしたい」と言うしおさんにとって、今関わっているTFTのお弁当箱プロジェクトなどは今まで以上にやりがいがあるとのこと。(CP12のゲストスピーカー小暮真久さんが代表を務めるTable for twoとのプロジェクト。CPの「カタチにする」のひとつですね)

仕事を辞めても、やはり、やるならやらねばの精神で毎日ひた走っているんですね。
将来は、トップではなくNO.2のポジションに在りたいと口にしていました。

忘れてはならないのが旦那様である、我らが大地くんの存在。日々の仕事に忙殺される中、虚無感に襲われることもあったというしおさんの隣で、常に問いかけ、鼓舞してくれたことは、大きな力になったとも語っていました。

結婚・退職・渡米と大きな転機を迎え、これからまた新たな道へ走り出している姿はいつにもまして凛としていました。

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2人目は、しょうへいさん。カタールから一時帰国中です。
印象的な写真を使って、終始にこやかに語ってくれました。

北海道で建築を専攻していた学生時代。

大学での勉強の仕方に違和感を覚えていたある日、高橋歩さんの本と出会います。
この、鳥肌が立つような出会いに後押しされ、アジアをバックパックの旅へ。
カンボジアでお金も尽きたとき、日本語を教えるかわりに、その日を暮らすのにも精一杯の人々からごはんや寝る場所を与えてもらうという経験をして、衝撃を受けたそうです。
自分(日本人)であるというだけで、できることがある。

青年海外協力隊でモンゴルへ。

カンボジアでの体験がきっかけとなり、「今しかない!」と協力隊へ応募。「今まで学んできた建築の知識を活かしてできることが!」という熱く強い意志のもと、モンゴルへと派遣されます。
当初予定されていたのは、都市建築分野の講師の仕事。
それを務めさせてもらえないというもどかしい状況の中でも、大学の先生・生徒と協力し、ウランバートル周辺部に流入してきているゲルの問題について取り組んだそうです。
この研究は、授業のみで“教わる”こと一辺倒であった大学の勉強のあり方にも、大きな変化を与えたようです。

また、大地くんとの出会いの場所となった協力隊の訓練所では、「無理だろう」と言われていた中、高橋歩さんを招き講演会を行うことにも成功しました。
ひとつひとつの出会いが次のステップへとつながり、今に至っているんですね。

目に見えないものをみえるようにしていきたい。大切にしたい。
という言葉もしょうへいさんのあり方を象徴する言葉でした。


帰国後~今の仕事。

高橋歩さんが出版する「旅学」という雑誌に掲載する記事の依頼を受け、JICAと協力し現在企画を進行中とのこと。今月の「旅学」にはついに記事が載るそうです!楽しみですね!

お仕事では、カタールで国の都市計画策定に携わっています。(ドーハで有名ですね)
国の80%が外国人という、日本に住む私たちには想像もつかないような特異な環境。
石油や天然資源の恩恵を受け、1人当たりGDPが世界で2番目のカタールでは、身の回りのことは家政婦さんがこなしてくれるほどの本当に豊かな国。
20%の地元の人々はお金さえあれば何でもできるという印象だそうです。
裕福であることで満足していて、夢を持つことがない人たち。

そんなしょうへいさんが今考えること…
「HAPPYとはなにか」「どうしたらHAPPYになれるのか」
ということで、このあとのワークショップでは4~5人のグループに分かれて次のことについて語り合いました。

●これまでにそれぞれが見てきた国で感じた「その国のHAPPY」とは、どんなものだったか
●自分が見てきた「その国ごとのHAPPY」に対して、自分の夢や目標は、どのように関わりそうか

短い時間の中で、みんな話込んでいました。
第1部ではスピーカー×パネラー×会場と話が広がったことで聞き出せた話も多々あったようです。


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続いて第2部は、ひとつの輪になっての語らい。

みんなから「ふたりに聞きたいこと!」を集めて輪の真ん中に置き、ふたりにその中から話題をいくつか選んでもらいました。
ちなみに、「ボールを持っている人が話すルール」を採用。ランダムにボールが行き交うわくわく感もありながらのセッションになりました。
4つの問いかけについて、それぞれが思うことを自由に話しました。

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しょうへいさんの選んだ問いかけ
①目に見えないものをどうやって大切にするのか
②あなたにとって途上国とは

①では、しょうへいさんが大切にしていきたい目に見えないものとして恐怖・利益・愛情を挙げていました。例えば仕事上、色々な人と協働したりマネジメントに携わるそうですが、物事を進める上で決まった形を押し付けず、そこに関わる人の意思を尊重することを意識しているようです。

しおさんの選んだ問いかけ
①苦手なもの・ことは(いつも冷静なしおさんの弱点は?)
②自分の決断に自信をもっているか

②では、「仕事であれプライベートであれ自信が伴わないとその決断がぶれてしまう」
という意見から問いかけがスタートしました。
しおさんは決断までの「悩み」が大きい分、一度決断したあとは集中してそのまま走り抜けてしまうそうです。まさにやるならやらねばにつながっているんですね。
また、自信そのものについての話へも発展しました。

それぞれ少しずつでしたが、みんなが何を考えどう感じているかを
聞けたことがよかったなと思います。


前回までとは違う形で挑んだ第15回コンパスポイント。
これからの変化にもますます期待ですね。
今回もたくさんの刺激をありがとうございました!

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CP14 「想いをかたちにする、新しいファイナンスの仕組み」 http://compasspoint.asia/archives/456 http://compasspoint.asia/archives/456#comments Sun, 05 Jul 2009 02:27:46 +0000 daichi http://compasspoint.asia/?p=456

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コンパスポイント第14回の報告をします。

今回は、DSF研究会×コンパスポンとのコラボ企画で、
「ソーシャルファイナンス」をテーマに、社会をより良くするために金融の力を使って
新しいムーブメントを起こそうとしている2人のゲストスピーカーをお招きしました!!

なんと40人を超える参加者が集まり、大盛況となりました。

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一人目のスピーカーの方は、外資系投資銀行に勤めながら
日本で初めてのマイクロファイナンスのファンドを立ち上げようとしている
Living In Peace慎泰俊さん

慎さんは2007年10月に勉強会という形でLiving in Peaceを立ち上げ
(コンパスポイントと同年ですね!)、
その後2008年にマイクロファイナンス・フォーラム「マイクロファイナンスの新地平」を開催します。
そこに参加していたミュージックセキュリティーズ株式会社代表取締役社長の小松氏と出会い、
いよいよマイクロファイナンス事業を開始することになります。
(詳しくはLiving In PeaceのHPをご覧ください☆)

慎さんがLiving In Peaceという団体を立ち上げようと思ったきっかけは、
働き始めて、自分の熱い想いが変わっていくのを感じて、「何かが違うな」と思ったこと。
そこから自ら経済学を勉強し、ジェフリー・サックス教授の「貧困の終焉」に
出会ったことが直接のきっかけとなって、団体の設立を目指したそうです。

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では、なぜこのような活動に慎さんが興味を持ったのか。
その背景にある、慎さん自身の高校生のときの経験を話してくださいました。

慎さんの通う朝鮮学校では、先輩が後輩を搾取してもいいような慣習がありました。
3年生になり生徒会長になった慎さんは、「その慣習をやめよう!」という声を挙げました。
しかし、「これまで搾取されてきてやっと自分も搾取できる立場になったのに・・・」と、
大半の3年生は慎さんの提案に猛反対します。

しかし地道に半年以上の活動を続け、徐々に仲間が増えていき、
最終的に、慎さんはその慣習をなくすことに成功します。
その時、当初反対していた同級生からも感謝されたということに、
慎さんは大きな喜びと感動を感じたそうです。

その成功体験が、慎さんの現在の活動の根本にあるのです。

慎さんは、チェ・ゲバラの次の言葉が大好きだそうです。
「世界のどこかで正しくないことが起こっていたら、それを感じるように」

(当日の慎さんのTシャツもゲバラでしたね!)

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そんな慎さんの普段の生活は、かなりスゴいです。
スカイプでのLiving In Peaceメンバーとの朝MTG(なんと6:50から…)でスタートし、
その後ジョギングしてから出社し、お昼休みにもプールで泳ぐそうです。
(現在トライアスロンをやっているとのこと)
そして夜遅くまで仕事し、帰ってからLiving In Peaceのことを行うというストイックさ!

特にプライベート、仕事と区別していないとお話ししており、
その生活の力強さに圧倒されると共に、
同じ年代の人が実際にこのように行動しているのを見て
非常に刺激を受けた人もたくさんいた様子でした。

クール&熱い慎さん、本当にありがとうございました☆★

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続いて二人目のスピーカーの方は、
Living In Peaceのファンド募集をバックから支える、
『セキュリテ』というソーシャル・ファイナンスの仕組みを作った、猪尾愛隆さん
猪尾さんは『セキュリテ』まで至る経緯をお話してくださいました。

大学時代は特に開発や政治を勉強していた訳ではないという猪尾さん。
大学は理工学部専攻していたものの、興味は生物(特に海の生物!)にあり、
他大学の授業にもぐったり、夏休みには沖縄で琉球大学の研究室に参加させてもらっただとか。

当時、猪尾さんは将来海洋生物学者になることを目標にしていたそうです。
(沖縄で研究している傍ら、海でサーフィンをするというサーファーっぷりもお話してくださいました★)

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しかし、周囲と自分との違いに違和感を覚えるようになり、
大学院では理系から一転、マーケティングや経営を勉強することに。
そこで大学院の勉強でまだ設立当初のミュージックセキュリティーズに出会い、
新しい流れを作る仕組みについて夢中でインターンをすることに。

大学院卒業後は、「まず大企業かな」という思いから、
ミュージックセキュリティーズには入らず、広告会社博報堂へ入社。

入社後も順調に(月曜日が嫌だったことは一度もないそうです!)仕事をしていた猪尾さんですが、
入社3年経ったある日、「このまま会社勤めを続けてでいいかな」と思ったときがありました。
そこで大学院の時に研究していたミュージックセキュリティーズのことを思い出し、転職!
(結婚直後の奥さんには泣かれてしまったそうです…)

ミュージックセキュリティーズは、
アーティストとレコード会社の間で生じてしまう方向性の違いを解消するために、
「アーティストの想いに共感した個人からお金を集める」という、
新しいお金の流れを作っています。

そこでの投資行動は通常の金融商品に投資することとは少々違い、
単純にリターンを求めるものではないそうで、むしろ自分のお金がどこでどういう所に
使われているか見たいというニーズがあるそうです。
そんな新しいお金の流れを作り、社会を変えること、社会を作っていくこと
楽しさをお話してくださいました。

アーティストに限らず、酒蔵というファンドやお米のファンドなどなど、
色々なファンドを立ち上げ、事業を通じて守るべきものを守っています。
この今夏にはマイクロファイナンスのファンド募集も開始するということで、期待です★

我々の目線に合わして話してくださった猪尾さん、本当に有難うございました!!

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続いて第2部では、以下のテーマごとにグループに別れて、ワークショップを行いました。

1.お金がない日本の低所得者層の高校生が大学に入学するためには?
2.あなたが実践しているスーツを着ながら社会貢献は?
~どうしたら個人が二足のわらじで社会貢献が出来るか?~
3 セキュリテの作ろうとしている資本市場の上場基準にどんな項目を含めたらいいか?
4.マイクロファイナンスやセキュリテなどの投資により多くの一般人が参加するには?

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ゲストの方も一緒にディスカッションに参加して頂き、
30分では収まらないくらいの白熱した議論が展開されてました!

その後の発表では同じテーマなのに
グループによって意見が違ったりと面白い結果となりました。

みなさん、短い時間でこんないっぱいの素晴らしい意見を出してくれて
本当に有難うございました☆

ブログ執筆 by ゆっこ

ブログ執筆 by ゆっこ

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